会長のごあいさつ

 

ようこそ城北三田会へ 9代目会長 木川るり子(法学部法律学科55年卒)

 

 

塾員のみなさんは、卒業後どのような形で母校の慶應義塾とのかかわりを持ったり、同級生やゼミの友人、クラブ活動の友人達以外の同窓の塾員の方々と、新たなご縁を持つようになるのでしょうか。同じ企業に勤めている場合は企業内三田会があり、また職域三田会もありますが、なんと言っても三田会の中心となるのが地域に根差した地域三田会なのです。そして三田会とは、塾員有志が自発的に運営している団体であります。

 

地域三田会はその地域に住んでいる方は勿論ですが、それだけにとどまらず職場がある塾員の方々などが中心となって構成されている三田会で、数ある三田会の中でも中心的な三田会となっています。私たちの城北三田会はその中でも東京都内に数ある三田会の中でも、創立60年以上の歴史を有する三田会であり、連合三田会の一員として活発な活動をしています。

 

年間の大きな活動内容としては、総会とクリスマス家族会、新春講演会が毎年恒例として開催されています。また音楽鑑賞会、美趣の会、美術鑑賞会 スポーツ応援の会、歴史と自然に親しむ会など様々な分科会活動が盛んに行われていて、担当幹事の方々が趣向を凝らして会員の皆様が「城北三田会に参加して良かった」と心から感じる会になる様に尽力しています。

これも塾を誇りに思う社中の思想のあらわれであると思います。

 

昨今のネット社会の中で、三田会も大きな変化の影響を受けざるをえなくなっています。

今までは想定もできなかったネット上の三田会が立ち上がり多くの塾員が参加していることを、福澤先生は今どのように考えておられるでしょうか。三田会の歴史は国内の大学同窓会の中で一番古い段階で発足したものであり明治13年に湯島昌平館で行われたもので、300人も参加し旧交を温め、福澤先生も演説をされたそうです。その後様々な三田会が 立ち上がったとのこと。三田会の実践はなんと言っても社中という言葉に集約されるものと言えるのではないでしょうか。そして社中協力とはもともと慶應義塾の経営難に際して資金を調達する苦肉の策として作った結社の制度であり、一私塾を法人化するきっかけとなったものであり、これが教員、塾生、塾員を慶應義塾社中として助けあい協力するという理念に発展したものであり慶應義塾を廃学の危機から救うとともに、日本中の大学が同窓会組織を作る先駆け的組織に例となったものであるそうです。

 

この事に鑑み、私たちが社中協力を実践できる場は、卒業してからの塾への様々な形でのサポートに始まり、塾員同士助けあうのだけに限らず塾員が塾生に対してのサポートもしかり、教員の方々へのサポートの場もあるわけです。

城北三田会は、社中協力を実践する場での三田会として非常にふさわしい三田会であると自負しております。どうぞ幅広い世代の方々のご参加を城北三田会会員一同お待ちしております。